2020/05/13

私の愛用している道具達 / 革工具・稔 (Creaser)


私が日頃愛用している道具達をご紹介致します。


本日の一品は捻(ネン)。


革の道具になりますが
どの様な道具かと申しますと、
革を縫った箇所や、革の淵に
この道具を使い捻(ネン)を入れます。


ネンとは線(ライン)の事です。



本日ご紹介する捻はWUTA LEATHER という
中国のレザーツールメーカーの物です。


ここ数年、中国や韓国といった
近隣アジア諸国から新しいこの様な
高品質な工具メーカーが次々と
出てきていて、この様なツールが
世界のレザークラフターのもとで
使われ始めています。








この様な捻というと国内でも
手に入りますが、しかしながらそれは
使う人が自分自身で手を加え
仕立てなければなりません。
しかしながらこの海外製のものは
買ってそのまま使うことが可能です。
しかも見た目作り共に素晴らしいです。


私はこのWUTAのこの道具を
海外のレザークラフターが使っているのを
たまたまネットで見かけ、その形状に
心惹かれて是非取り寄せて実際にどんなものか
使ってみたいと思い、海外から取り寄せた経緯があります。







ご覧の通り作りは高精度に出来ていて
使う分には全く不満はありません。
しっかりした作りと、
重厚な木の持ち手。
この木の持ち手のフォルムも
他にはないシルエットでカッコ良いと思います。








使用する時、私はこの捻先を
アルコールランプで温め革の淵に
稔引きしています。
捻幅も3種類あって作る作品に応じて
使い分けています。







持ち手の木材は恐らく黒檀。
そこに真鍮のキャップと
ステンレス製の稔先。















手に取るとこの様に。
しっかりしたグリップと重みがあるので
手の馴染みが良くしっかりラインが引けます。

日本製のネジ捻も持っていますが
こちらの工具の方が日頃の出番は多いですね。















この丸みを帯びた木製グリップ、
存在感もあり気に入っています。


今はネットのお陰で
レザークラフトの世界も身近になり
様々なツールメーカーが
良くも悪くも後から後から
出てきて乱立している様に見受けられます。
その中から本当に良い物を見つけ出すには
実際に使ってみないと分からないところも
勿論あります。
私の場合、後は一目見た時のビビッと
くる直感でしょうか・・・。


そんな私は過去には(今も?)色んな道具に手を出し
色々買っていましたが、
良いのもあればイマイチのもありました。


私から道具の選び方の良い方法として、
腕の良い職人さんに直接道具についてアドバイスを
求めるのも一つの良い方法ではないかと思います。


どの様な道具選びをするかは
非常に大事なことだと思っています。
良い物を作るには良い道具が必要で、
更に手入れの行き届いたものでなければなりません。








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 SILVERSMITHING & LEATHERWORKS
"SPECIAL BENCHMADE PRODUCTS"

WOKINI / Manabu Yamaguchi

千葉県木更津市請西南2-23-6
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&
1st&3rd WEDNESDAY
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