2020/05/06

私の愛用している道具達 / 革工具・菱目打ち(フランス製)


私が日頃愛用している道具達を
ご紹介致します。


本日の一品は菱目打ち。


革に縫い穴を開ける道具ですが、
こちらはフランス製の目打ちになります。





こちらはフランスの『Blanchard(ブランシャール)』製
の目打ちになります。


先日ご紹介した日本製の目打ちと同じ使い方をする
手縫い用の穴開けをする道具です。


こちらも縫い目(ピッチ幅)に合わせて
番手や歯数の種類が豊富にあり、
作る作品に応じて
番手を変えて使用します。







こちらも買った状態でも使えるのですが
より鋭利な状態に持って行きたかったので
私は自分で刃先を砥石で研いで使用しています。


日本製の菱目打ちは歯数が2本の物と
12本の物が通常セット販売されていますが
このフランス製のブランシャールは
1本目から2本目、3本目、最大で10本目、
サイズによっては20本目もある様です。


この目打ち、英語表記ですと『Pricking Iron』
フランス語表記ですと『Griffes A Frapper』
と呼んでいるそう。








これを買った当時はこのBlanchard は日本国内では
販売している所も知っているところで1件程ありましたが
価格が非常に高く、なかなか手の届かない存在でした。
それでも私はこの道具を使ってみたいと思い、
現地フランスのオフィシャルサイトを見つけ出し
フランス語も理解出来ない状態で思い切って
通販をお願いした思い出があります。


結果、無事に現地価格で購入が出来ました。
送料や関税は少なからず掛かりましたが
それでも大夫安く購入出来ました。






良くヨーロッパ目打ちと言われますが、
刃先の形状が日本の目打ちとは違います。
日本の目打ちの形は菱型ですが、
こちらは菱型というより直線の穴
と言うのが伝わり易いでしょうか・・・。


この刃先の形状の違いで
革の手縫いの場合は縫った時の糸の見え方が
大きく違って来ます。


これはどちらが優れていると言う様な
ことでは無くてあくまでお国柄の違い、
作る作品によって私はこの目打ちを
使い分けています。







それと使用している鋼材が
繋ぎ目なしの一体型で
とても肉厚で手になじみ易いです。


個人的には日本製よりも
この点は優れていると感じます。


これも一点一点フランスの職人が
手作りしているそう。


ヨーロッパのハイブランドの職人たちも
愛用しているPricking Iron。


長年の歴史、鋼材の品質、道具の形状、
素晴らしい逸品だと思います。















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